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淀んだ世界で【SOUL EATER/※R15※】

第5章 課外授業【ブラック☆スター・椿編】



 軽く咳払いをした長の頬は心做しかピンクに染まっていた。

「彼は犯人じゃない。外の鉄格子が《外側》から斬られていた。……その切り口には血が付いていたよ。コウゾウを殺したあと、犯人はここにやってきた証拠だ。よって、監視体制にあった彼に犯行は不可能」
「……その切り口、綺麗に斬られてなかったか?」

 長に訊ねたブラック☆スターの口振りは、その斬った者に心当たりがあるようだった。

「あぁ、スッパリと。斬られた部分を元に戻したら、綺麗に収まった」
「……やっぱりか。悪ぃけど、村の人たち一人残らず、避難させてくれないか?」
「何故だ!? 犯人なら、私たちで」
「見て分かんだろ? オッサン達が太刀打ち出来る相手じゃねぇ。下手したら、……村、壊滅するぞ?」

 その顔は暗殺者の顔つき。長の記憶が蘇る。あの日、村を襲った星族の一人。名を【ホワイト☆スター】と言ったか……。目の前にいる彼と同じ顔をしていた。

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