第5章 課外授業【ブラック☆スター・椿編】
「貴様か!!」
案の定、牢屋ではブラック☆スターが疑われていた。しかし、先ほどの事件とは別件だった。
「俺じゃねぇ!! 便所行ってたんだよ! そしたら、付き添いの奴が姿消して、見つけた時には手遅れだった……」
監視役の村人が先ほど同様、首から上が無い状態で横たわっていた。真っ赤な血の海が床に広がっている。
「ウソつけ!! 殺ったのは、お前に決まってる!」
「そうだ! 犯人はお前だッ!!」
「やめないかッ!!!!」
ブラック☆スターに詰め寄る村人たちを一喝したのは、長だった。慌てて来たのだろう。彼はパジャマに股引という格好をしている。その場にいる皆の緊張感がその姿を見て、いくらか和らいだ。