• テキストサイズ

淀んだ世界で【SOUL EATER/※R15※】

第5章 課外授業【ブラック☆スター・椿編】



 夜風が肌をすり抜けていく。少し肌寒くもあるが、心地よくもある。

「このどす黒い空が俺なら、光り輝く星が椿だな」

  静かな夜に似たような気持ちで、星を見上げる二人。職人と武器、それは最高のパートナー。魂を通わせていなくても、それがヒシヒシと互いから伝わって来る。

「お前がいるから、俺は力を発揮出来る。……これからも、よろしくな! 椿!」
「ありがとう、ブラック☆スター。これからも、よろしくお願いします!」
「オゥ!! 絶対、お前をデスサイズにしてやるからな!!」

 月明かりの下、固く手を握り合う。ブラック☆スターと出会った時から、椿は彼の武器になろうと決意していた。彼となら最高のパートナーになれると、なんとなく感じたから。

「ブラック☆スター……」

 輝く星に彼とまた再会出来ることを椿は祈った。

「……椿、ごめんな」

 彼もまた、牢獄の鉄格子から覗く星空を見上げ、彼女に思いを馳せていた。



/ 166ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp