第5章 課外授業【ブラック☆スター・椿編】
左右の分かれ道に着いた時、ブラック☆スターは右へ。椿は左へと離されてしまった。
「ブラック☆スター!!!! ……離してください! 私も彼と一緒に!!」
「成りません。あなた様は客人。しかし、彼は《罪人》」
どんどん離れていく二人の距離。何とか椿はエスコートという名の拘束から抜け出し、彼の方へ走り出した。
ブラック☆スターを一人にしてはいけないと、エメラルから忠告を受けたではないか。シュタイン先生からも目を離すなと言われたのに……。
武器は職人を護るのが役目。何としてでも、ブラック☆スターから離れる訳にはいかない。
「待って!!!!」
あと僅か……という時。
── ガシャン!! ガシャン!! ガシャン!!
地面から次々と身長の高い鉄格子が現れ、ブラック☆スターが通った道を塞いでいく。これにより、彼へと続く道は閉ざされてしまった。