第1章 一人ぼっちの職人と新たな武器
「すみません……」 二人が謝ると、シュタインは微笑みながら、「分かれば、よろしい」と教室へ通した。しかし、そこには生徒たちの姿は無く、明かりだけが煌々と輝いていた。
「な、何で!?」
「誰も居ねーじゃんか! 俺の記念すべき、初登校が……」
「君たちが居ない間に、みんな課外授業に行ったよ。……さぁ、君たちもパートナーとなり、課外授業へ」
「お断りします!」
「断る!!」
互いにそっぽを向き、拒否する二人にシュタインは、ため息を吐き出した。
「……やれやれ、世話の焼ける子たちだ」
シュタインは一瞬にして 二人の背後に立ち、襟首を掴むと鏡の中へ乱暴に放り投げた。
「ヘラヘラ……君たちには死を持って、パートナーの誓いを結んでもらう。……ちゃんとやらないと、死ぬからね」
「き、鬼畜ー!!!!」
「ふざけんなぁあー!!」
漆黒へ落ちていく二人を見届けた後、シュタインは死神様へ報告を入れた。
「シュタイン君、お疲れ様~♪ ありがとう~♪ でも、二人には、ちょっと簡単な授業かもしれないねー」
「……さぁ? それは、どうですかね……。二つ星ランクにしときましたから」
「き、君って人は……」
「さぁー、どうなるやら……ヘラヘラ」