第2章 〜彼との出会い〜
『負けたら素直に仲間になってあげてもいいよ?』
『残念ながら、私、君みたいなタイプ、大っ嫌いだから。でも、勝つのは私だけどね!』
『ホワイトサイクロン!』
洞窟内が砂嵐で捲き上る!
『へぇ、やるねぇ!』
『きゃッ!飛ばされる…』
『まぁ!ここ洞窟だぞ!俺らまで巻き込むなよ!』
『皆さん、大丈夫ですか?先生がマッハで順番に外へ出します!』
ドッカーン!!!
『まぁとカルマはどうなった?』
カルマに抱き抱えられ、外に出てくる。
『離して!』
『何言ってんの?自分で洞窟壊しといて、助けてもらった恩人にその態度はないよねぇ?』
『うぅ…』
ボンッ!
E組『あっ…』
ぎゅー!『お兄たん、だぁれ?まぁの事、ぎゅーしてくれる人?』
『まぁちゃん…?さっきまでと180度態度が違う上に、ずいぶん幼いねぇ〜!』
『お兄たん、まぁの事、しゅき?』
『んー?そうだなー!まぁちゃん次第ってことかなぁ?』
『ねぇ、コロ先生、まぁのこと、どうにかしてあげてよ…』
『にゅや〜。実は先生、魔力を回復できる魔法は使えないので…。』
『ん?俺できるよ!』
(できるのかよ!)
『はい、MP回復〜!』
ボンッ!
『あれ…?私…。』オロオロするまぁ…。
『まぁちゃんってさ、実は始めから俺のこと好きで突っかかってきてたとかぁ?』
『なっ!何言って…』
カルマに抱きついた状態の自分に…
うわッ!赤面して飛び退く。
『ご、ごめんなさい。その…あの…えっと……私のバグで…』
『謝らなくてもいいよ!その代わり、俺、このパーティーに入るから宜しくねぇ!まぁちゃん!』
『うっ…』
何はともあれ、こうして赤い悪魔、カルマ君はE組の仲間になった。