第3章 砂漠の月151~172【完】
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「クリスマスはどこも混んでおるな」
「だから家でのんびりしてても良いって言ったのに」
クリスマスにデートだと外に出たのはいいけど何かあるたびに混んでるものね。イルミネーションが綺麗なスポットに行こうかと言われたけど諦めてケーキバイキングに繰り出してます。ここも何気に混んでるけど飲食店は別。
2人でお互いのを突きながら食べて感想を言い合ってまた別なのを取りに行く。これがまた至高です、幸せなのです。
大量のスイーツに目を奪われながら
食べ過ぎだって叱られたけど半分元就が食べてくれたのでほぼ制覇し満足で店を出た。
「ほっぺ落ちる、うまうま」
「ふむ、甘い物は別腹ぞ」
帰りに美味しいと評判のケーキ屋さんでケーキを購入。まだ食べるのかって?これは夜食べるので別腹です。
元就も大の甘党なのでこうやってケーキを食べ歩くのって凄く楽しいんだなあ。
夕飯は仕込んでおいた鳥を焼いて、少し豪華なものを作りました。白米が進むメニューとなっております。
ぶっちゃけクリスマスだけで体重心配なんですが。
ジムでも行こうかなって言ったんだけど行く必要は無いと却下されました。解せぬ。
家でのんびりクリスマスだねえ、と用意してたDVD、寝巻、ソファ設置おっけー
ソファに座ってプレゼントを見せると元就の目が見開いて。
ぎゅうっと抱き締められたので甘える様に抱き締め返す。
私のプレゼントは下着なのですが、気に入ってくれるかなと渡せば。滅多に聞けない元就の笑う声に少し驚く。
「くくっ、下着か」
「アドバイスを聞いたら下着がいいよって」
「ソースは浅倉か」
「ご名答」
すんごい嫌そうな顔されたけど、浅倉さん駄目か、ってか男のアドバイスで貰った下着が嫌なの?
女性はそういうの気にしないけど男性って気にするよね。
まあ、元就の反応しか今のとこ知らないけど晴久はどうなったんだろう?
DVDを観つつ、ケーキを頬張って。だらだらと寛ぐのも悪くはないねと言って。べたべたくっ付いてたらいつの間にか寝落ちしてしまいました。