第3章 砂漠の月151~172【完】
うん、私もこんなのあったら買うな、いくらくらいかな。
そんな事ばっかり考えながら在庫を増やしていれば。逆に作るスピードと量に驚かれました。まあ、うん、昔もやってたんで。
「姫ちゃん新しい眼帯作ったら要る?」
「姫言うなっつの。市の手づくりか、久しぶりだな」
紫の生地に金か銀で刺繍しようと言えば、服優先で良いんだからなと頭を撫でられた。
流石苦労の分かる男、そこに痺れる憧れるーですね
特攻服作ろうか?って聞いたら流石に要らないって言われた。別に盗んだバイクで走ってるわけじゃないんだけど何となく。
「西海の鬼とか、天衣無縫とか縫ってみたかった」
「言っとくが俺ぁバイクで走るのは好きだが暴走行為はしてねえかんな?」
「喧嘩してるからてっきりソッチ系だと」
「向うから売ってくるんだよ。俺は売ってねえ」
「これとこれ、どっちが可愛い?」
「こっちの方が女が好みそうだな」
流石女の子の気持ちが解る姫ちゃん。頼りになるぅ。