第3章 砂漠の月151~172【完】
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月子ちゃんと2人で、それぞれ好きな洋服を作っている間に元就にブログのデザインを、晴久が文章を作ってもらった。もうブログできたの?どれどれ。
私と月子ちゃんのイメージなんだろうか。キラキラしていて可愛くて。見ていてワクワクするものがある。
作った服が背景やアイテムになっていて、思わず見とれていれば出す服はできたのかと。
ああ、まってね、写真は撮ったので掲載お願いします。
服作って売るにあたって、SNSに登録したんだけどどうやって呟けばいいのかな。
晴久にお願いして打ってもらえば、この前のフリマに来てくれたお客さんとかが拡散してくれた。凄い勢いで。
「おおお、こんなに反応あるものなんだ…」
「いや、普通じゃねえだろ」
内容は今後活動するにあたってブログ作ったよって内容なんだけどね。アドレス乗っけて、宣伝しただけです。
ブログも仕上げは私達が書くので終わり。更新の仕方を元就に教わって。うん、これなら私でも更新できそう。
次の出店が楽しみだね、時間あるし色々増やしてみようと提案して。今夜は縫うぞう。
ふと、LINEのメッセージが入って誰かと思ったら浅倉さんで。ブログみたよーって、いつの間に。元就から聞いたの?早いね。
こちらの呟きでも宣伝していい?と問われたので。助かりますと返事を送った。
「メンズ服も作ってみたいな」
「まずフリマでの実績を上げよ、中途半端になる」
「そっかあ」
月子ちゃんと手を取ってきゃいきゃいと、、出店日が待ち遠しいねとはしゃいで笑って。
さあ、服作りの続きしようっと。生徒会も引退したし、授業も殆ど無いし。最近ずっと服作ってるなあと思いながら
ミシンとパターンと布持ち歩く日々が続いた。
黒羽と雹牙にはやりたい事見つかって良かったですねと言われたけれど、今までも好きにやってきたと思うんだけどなあ。
「織田ちゃんこれ刺繍入りブラウス?」
「うん、モロ自分好みに作ってる」
教室で空き時間にちくちくと縫ってたらクラスメイトの女子に声を掛けられて頷く。
ってかクラスの同級生にどんなの着たいか参考に聞いて勉強させて貰ってるんで作ると喜ばれるんだよね。
こんなのいいよね、こんなの欲しいよね。