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砂漠の月

第3章 砂漠の月151~172【完】


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月子と市は学校からの支援もあり、アマチュアとして動き出すこととして目下の目標に次のフリーマーケットを予定して創作活動を開始した。
同時に生徒会役員業も交代の時期を迎えていた。

「此度の交代は投票で行う。我や月子、市を煩わせる輩が多いでな」
「そうね。その方が平等よね。実行委員は?」
「各クラスより選出した選挙管理委員を立てればいいんじゃね? 俺らはノータッチにした方が面倒がねぇし」
「そうですね」

元就の言葉に市が頷き、晴久の提案に月子他同じ生徒会役員の残りのメンバーからも異論は出ず満場一致で選挙で選出することが決定した。
告知は速やかに行われ次の週には選挙管理委員による選挙期間が発表、開始されていた。そんな選挙は手際よく行われ、結果は妥当な人物が会長を引き継ぐこととなり引き継ぎ作業も滞りなく済んでいった。
生徒会の活動もなくなると、身軽になった市と月子はいよいよ本格的な活動へと乗り出して、二人で市と元就の住まいに詰めてはあれやこれやと相談していた。
晴久も元就も、市や月子が楽しいなら良しとして、傍に居るが特に口を出すことはなく自分たちの勉学などを進めている。

「月子ちゃん、そろそろどう?」
「あ、はい。大分数は出来ました。それほど種類は出来てないですけど、色違いとかサイズ違いとか」
「そう。あのね、ブログとかで情報配信してみようと思うの」
「良いと思います。写真撮って、あとはどのフリーマーケットに出るか記載とかすればいいんですよね」
「うん」

楽しいねと笑い合いながら、まずは簡単に無料で借りられるブログでそういう物に慣れていない自分たちでも操作に困らない場所でとブログを借りるところを検討する。
これには晴久と元就にも声を掛けて検討し、テンプレートじゃ勿体ないと言った元就がブログのデザインを弄ってくれることになった。

「いいの?」
「其方はあんまり甘えてこないからな。これくらい問題ない、案ずるな。我を誰だと思っておる?」
「う……元就様です。うん、ありがと」
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