第3章 砂漠の月151～172【完】

「まって、評価する人は向うの先生？」
「いえ、私です。というか。成績も申し分ないですし通ると思いますよ？」

それってどうなの。身内が評価するってどうなの。ツッコミたい気持ちをぐっとこらえて。
まあ、うん、甘んじて受ける事にした。やりたい事優先。

月子ちゃんの教室に押しかけて、まだ帰って無い子いっぱい居たけど
ぎゅうぎゅうと抱き締めながら黒羽から聞いたこと伝えたら驚きに目を見日開いてました。

と言う訳で暫く服飾に専念できそうですよ。

「次のフリマの出店申し込んじゃおうか」
「前回買えなかった方からメルアド聞いてましたよね」
「うん、何点か作ったらブログも作ったりとか。やる事たくさんだねー」

アマチュアはこれだから楽しいですよね。にこにこと月子ちゃんの教室でそうやって話し込んでいたら。LINEメッセージに気が付いて見て青褪めた。

『いつまで待たせる気だ馬鹿者』

「やばい、元就待たせてたんだった」
「えええええ、市さん！！急いで兄さんのとこに！」
「ああああ、怒られる！めっちゃ怒られる！」

鞄引っ掴んで。急いで待ち合わせ場所に走っていったら、良い笑顔の元就に迎えられました。目が笑ってないよおお！？