第3章 砂漠の月151~172【完】
「何ぞ不安があったか?」
「ううん、市の脳みそが暴走した結果です」
「因みに何を考えた?」
「い、言えない!!」
1人で子供何人作るんだろうとか考えたとか脳内暴走もいいとこだ。これはゆっくりと、勇気が出た時に聞こう。絶対笑われる気がするから。
話を逸らして、招待された学祭で女装大会があるらしいと言えばしっぶい顔になった元就に思わず弾ける様に笑った。
過去に婆娑羅高校の文化祭で女装したの思い出してるみたいだけど
捨てられない様にばっちし皆の姿をアルバムに収めているので。見つからない限り大丈夫だろうと1人でにやっと黒い笑みを浮かべる。
「よもやアレの写真を撮っていたりせぬよな?」
「さあ、どうでしょう」
学祭にカメラ持って行こう、浅倉さんは来るのかな。岩崎さんは足に使えって言っていたけど。スマホからLINEの着音が聞こえて、覗いてみれば浅倉さんで。
『市ちゃん、元就君と晴久君は女装する?』
衣装を用意してくれると見た。速攻で肯定して返事を送った。