第6章 接近戦
リョーマと羅夢音は二人でベットに並んで転がった。
「さっき…聞きそびれたんだけど、昨日さ…菊丸先輩とデートしたって…ホント?」
リョーマは天井のほうを向きながら羅夢音に聞いた。
羅夢音には少し戸惑いながらも、冷静な微笑みが見えた。
「別に…デートのつもりじゃなかったよ。」
羅夢音はクスクス笑いながら言った。
リョーマには羅夢音が笑っている理由がイマイチわからなかった。
「羅夢音…なんで笑ってんの?」
不機嫌そうにリョーマが言った。
すると、羅夢音はリョーマにぎゅっと近づいて、笑顔で言った。
「だって、今のってヤキモチ…でしょ?リョーマくんも嫉妬するんだね!」