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青春多角形

第3章 波乱


「いや、俺は先にこっちに戻ったから知らないな。」
手塚はラケットを軽く握った。

「あれ?手塚。大切な後輩を置き去りにしたのかい?越前、かわいそうだなぁ…。」
不二は悪戯っぽく手塚に言った。

「じゃあ、リョーマくんどうしたんだろう…。」
羅夢音はうつむいた。

「心配するな。あいつはそのうち帰ってくる。テニスから逃げるような人じゃない。」
手塚はそう言ってコートに戻っていった。

「手塚部長……。」
羅夢音は手塚の背中をただただ見つめていた。

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