第1章 新しい風
不二:「……とりあえず、今の話は終わりにしよう。せっかく入部希望の子が来てくれたんだから、このまま何もしない訳にはいかないだろう?」
大石:「そ、そうだな。」
部活の説明を受けて、早速コートに行った。
リョーマがまずやることは、サーブ。
羅夢音は今日はやることが無いために見学。
不二:「それじゃぁ越前。僕が相手になるよ。サーブを打つんだ。遠慮はいらないからね。」
すると、不二の瞳(め)が開いた。
延各:「あれ……あの人、瞳を開けてる。……本気……なのかな?」
そんな羅夢音を見ていた菊丸が呟いた。
「へぇー。あの子、意外と鋭いんだね。テレビで見てるのとはちょっと違う雰囲気だな。」
……おもしろい子だな……なんだか見いってしまうような、惹き付けられるような感覚を、
菊丸は感じていた。