第2章 不思議な日
ー昼休みー
「羅夢音ちゃん……手塚のところ、行こう……」
不二は羅夢音を呼び出した。
「は……はい……」
羅夢音は少しリョーマを見てから応えた。
リョーマは誰も気付かないような程度、心配そうな顔をした。
羅夢音はそれに気付いていた。
しかし、気付かないフリをした。
……リョーマに心配かけたくないから……
羅夢音とリョーマは、二人とも心が歪んでしまった。
ー手塚のクラスー
不二:「手塚……待たせたね。」
延各:「……」
手塚:「大丈夫だ……。本題に入るが……」
不二:「昨日の部活だろう?」
手塚:「あぁ……。なぜ、二人とも部活に出なかった?俺達は何も聞いてないぞ……?」
「そこなんだけど……」
不二は顔をしかめた。
羅夢音は黙って手塚と不二を交互に見た。