第2章 不思議な日
「な……何言ってるの?リョーマくん。私、変だった?」
羅夢音はあわててリョーマに言った。
「あぁ。だって、昨日帰ってくるの遅かったから、色々聞いたら、ずっと上の空だったじゃん。」
リョーマは羅夢音を見て言った。
「そ……それは……ほら、しご!?」
「フフッ……昨日は、僕が羅夢音ちゃんに手伝いをお願いしていたんだよ。」
不二が羅夢音の口を押さえて言った。
「羅夢音、今の本当?」
リョーマが羅夢音を責めるように聞いた。
「え……え~と……」
羅夢音は不二のことをチラッと見た。
すると、不二は笑顔で羅夢音を見ていた。
「う……うん。本当だよ……」
羅夢音は困ったような表情を作りながら応えた。
それに気づいたリョーマは、呆れた顔で羅夢音を見つめた。