第4章 鍛練と迷宮
ケイト「でも急に負ったはずの傷が瞬時に治ったら驚くよね。
気味が悪いって思うのも、差別するのも無理はないって思っちゃう」
精霊『そういう所が、あなたのいい所でもあり悪い所でもある。
傷付けたくない一心で耐え続けることができるあなただもの。
あまつさえ、その傷付けた人でさえ助けたんだから…
本当は…とても優しい人なんだってこと、見てくれる人に出会えたらよかったのだけれど……
街の人達の中には、そんな人は一人としていなかったから…護れなくて、ごめんね』
ケイト「たくさん護ってくれたよ!
寒かった時に温めてくれたし、暑かった時に涼しくしてくれたし!
ずっとずっと…傍に居てくれた。それがとても嬉しかった。
嫌われてても耐えてこれたのは、精霊がいたからなんだよ!」涙
「!?」ビクッ!←たまたま近くを通りがかった男の人
精霊『…ありがとう^^//
私もね…あなたに出会えたことがとても嬉しい。
だって、あんまりにも純粋なんだもの。
あなたの隣が心地いいから、共に生きたいと思って…この道を選んだの。
これからもよろしくね』
ケイト「こちらこそ…よろしく。
ありがとう//少しすっきりした^^//」
なでっ
魔力を通して頬を撫でられる中、私は微笑んでいた。
あ、ちゃんとご飯食べないと!←途中から中断してた
ティオネ「誰としゃべってるのよ」
ケイト「あ、ティオネ…精霊とちょっとしゃべっててね」
ティオネ「へえ。
それはそうと、椿から連絡が入ったの。
服防具が完成したから取りに来て欲しいって」
ケイト「!そうだったんだ。ありがとう、ティオネ!」
ティオネ「別にいいわよ。ただの伝言くらい。
そんなに一々気にしてたら身体もたないわよ?
もっとあんたは気楽に構えなさい」
ケイト「うん。わかった^^//」にっこり
ティオネ「……なるほど。確かにいい人柄してるわね」
ケイト「?(どうしたんだろう?」首傾
精霊『団長に恋しているからこそ気にしてるのよ。
本人から近付かれているあなたを』
ケイト「???(どういうこと?」
精霊『恋を体験しなきゃわからないかもね』くす
何で精霊は笑ってるの?←主に男性から暴言や暴力を振るわれたため、初恋もまだ
そう言えば恋愛じゃない方の好きって言っただけで、恋愛だって囃されて大変だったなあ…;