第90章 未来への展望
ケイト『どれだけ人を酷使しても、笑って接して側に居れる
癌を、隠れ癌を、主犯格の癌を、
善だと扱い、思い、認識するだけで、
必ず、全殺し全消滅させた罪へと変異し、
呪いと化して、創世神の親殺しをした癌と成る
転移細胞へと変異させられたそれは…
必ず、全てを癌へと至らしめる
それを善だと認識するもの、善だという思想を抱くだけで、
その認識、思想、価値観が、呪いへと変異し、変貌し、己が身すらをも癌へと変えさせられる
それが癌の真実
癌化の定め
それらごと全て消された
原初の精霊が消し去ってくれた
全て洗い流して晴れ渡らせてくれた
それらが存在した痕跡を全て消し去って、守ってくれた
大恩在る大恩人に他ならない
二度と脅かされない世界を、生み出し、創り換える為に――
その為に…
2代目に、自我を、記憶を、命を、削らせる道を選択した―
私の目でも見、その上で決断を下し、消すべきものを見誤らせない為に――!!(かっ!!)』左目が創世神の親と共に初代原初の始祖神が光る(強く存在を示す)
フィン『………それを何故…僕達に?』
ケイト『お前らが知りたがっていたから教えただけに過ぎん
好きにしろ
これまでも…これからも……
ずっとそうしてきたようにな!!!!!
人の酷使を何とも思わん同士は…同じだろう
癌一同も…それ以外も…全部よお……
少しでも恥じんよう、だとか…
考えたこともねえだろう…
こちらの負荷なんてものは…
特に……
自分の実在化も自分でしない人間が…自分の力で自分が在るように思って、変わらず好きにすりゃいいさ
誰かに尻拭いされているとも
負荷を、負担を、引っ被って貰っているとも思えないまま…
永遠にな
ほとほと愛想が尽きた
エイナもニイナもミィシャも消された
主犯格の癌に好感を抱いた者達は全て消されている
その時点で気付いて欲しい
惚れたり好感を抱いたり手伝うことがどういうことを及ぼすのかを――
そして――それは世界を跨いでも同じ効果を発揮するのだということを―――』
リヴェリア「誰だそれは」眉間に皺を寄せる
『え?』
リヴェリア「アイナの娘は一人だけ…
高地にある『自由都市』の療養所で働いている孝行娘……
学区に行ってから医師と薬剤師と看護師と介護士と栄養士となった、リイナ・チュールだけだ」