第90章 未来への展望
『…‥‥……』
ケイト「リヴェリアから一文字貰ったんだね」
リヴェリア「…言うな//(ふいっ)
気にしていることを//」ぶつぶつ
ケイト「可愛い//」ひしっ!
ぎゅむっ
アイズ「私も//」ぎゅむっ←リヴェリアごと抱き締める
ケイト『主犯格の癌に好意を抱けば抱くほど染まる
「癌化」という呪いが深く強く根付くこととなる
それは…「主犯格の癌」が、好意を抱くこと、惚れることもまた同様だ
だから…
惚れたアイズに、最も「癌化の呪い」が強く掛かり
それに伴い、アイズは好意を抱き、それにより強固な「呪い」と化して……
消滅へと繋がった
それが…本来の世界線で起きた事実だ←5203ページ参照
ティオナも…
互いに好意を抱き合っていたから、消滅した
リューに至っては…
初めての恋心を散々利用された挙句、好意を抱く程度で終わり、それに伴って消え、消滅した…共に
「主犯格の癌」と一緒になって……(瞑目)
それが…本来なら起きるはずだった現実だ
ここはもう違う
現実を知り、距離を置き、袂を分かつこととなった世界線に分類される
それにより……「主犯格の癌」が全てを消し去り、最後に笑って皆を道連れにして消えてゆく…
そんな事が、理不尽が、非人道が、現実と成る世界は消え失せたと言える……
今残されているのは…それを除いた世界線だけだから
そうなる世界だから消さずに残されたというだけだから
つまりそうでなければ
消す』
『!!』
ケイト『その対象となる
だから…
この世界も消される対象であった
それは変わらない
あいつの存在で、主犯格の癌1人の存在で、容易く覆るから
その名を呼ぶだけで癌化が進むから
それ注意な
名指しで呼ぶと、言霊に応じて異変を及ぼす
癌化は特に甚大なんだ
影響力も、実害も…何も、かもが←眉間に皺寄せ睨視
だから…消された
「それ(主犯格の癌)に追従する者達も、加担する者達も、手伝う者達も、助けた者達も、好意を抱いた者達」も…その、全てが
「隠れ癌」だから――その証だから―――
互いに好意を抱けば抱くほど、善人と思えば思うほど、悪い人ではないと思えば思うほど
効能は如実に現れる
己が身に現象を及ぼし、「癌となって呪いと成る」か、『光となって守りと成る』か…
それは…前者なら主犯格の癌、後者なら原初の始祖神だ
