第88章 神聖たる導き
ティオネとティオナは冷静さを欠いてしまっていたからか、神器を発動できなかった
と、言うより…それだけの余裕が無かったと言える
まあ…あんな醜態を見せられればね…
発動できないレベルにまで怒りに我を失うのもやむ無しとも言える
僕達はケイトを守りたい(これ以上削らせたくない)一心で発動したから出来た訳だが…
だが…
あまりにも勝手な言い分に腹を立てて立てて立て過ぎるのも…
あれだけ醜く正当化に走られれば仕方ないとも言える
あまりにも(酷過ぎて)割愛したが…酷い有り様だったとだけ言っておく、徹!頭!徹!尾!!全てが
話を戻そう…
フィン「新婚旅行どころではなくなってしまったね」
ケイト「いや…時間がある限り、またいつでもできる
守ろう…
守れるものだけでも…全部」微笑
フィン「…(瞠目)
ふっ
ああ!」微笑←力強く頷く
ケイト「ダンジョンが死のうが
都市が消えようが
別段構わん
目に見える形だけが大事なんじゃねえ
私が守りたいのは、上っ面(だけの偽善者(偽りの善人))じゃねえんだ」
ティオナ「メイは?
ダンジョンの意志が具現化したものなら」
ケイト「大丈夫だ
もう独立している
それに空中庭園(ダンジョン)がある←3509ページ参照
コクーンにある以上、本体となる素体が無事なら問題はない
…だろ?」メイを見やる
メイ「うん!(力強く頷く)
神器の結界で皆を守るよ!」←3986ページ参照
ケイト「ああ、守りは頼んだ!
こっち(守りに行く)は任せろ!」
メイ「うん!」微笑し力強く頷く
(帰りを)待ってるね!
と笑顔で手を振るメイに、ケイトも笑顔で手を振り返した
そして――
竜生街に行くと←4855ページ参照
それぞれ独立した安全地帯を竜達が自分達自身で作り上げて避難していた
避難するか聞くと頷かれた為、皆を連れて安全地帯となる、そこから近い場へと送り付けた
神国には異空間建築(4157ページ参照)もあって無限に収容できる為、動物達や木々も守れるだけ守ることにした
今回のことで…
80兆人の内、「癌と隠れ癌」であった24兆人が亡くなった
その内、危険分子と見做されていたもののみであった為、慰霊碑のみで簡易に済まされていた
人達を守る時、動物達や木々をも避難させていた訳だが…遺物にまで及んだ