第88章 神聖たる導き
「制裁を与える媒体はちょうど反対側の位置にある
だがそれは全て粉々となっていた
神域が為せる御業なのだろう
既に…人類が幾度と無く滅びに直面した折…
5000年毎に実行に移し続けた結果、力尽き、果てたのだろう」
と
ケイトは口で説明した
平行世界では…
ケイトが癌ファミリアへ癌達がしたことの意味、罪を言及している最中、
いつも通り攻撃を先んじてしてきた癌ファミリアへ、僕達が割って入った
まずアイズが攻撃を払って、驚きのあまり瞠目したまま動けずにいるケイトに対し
涙ながらにケイトを抱き締めて、唇を奪い、
「世界中の誰よりも愛している、信じてる」と言い、笑い掛けた
それから主犯格の癌に向き合い、心底軽蔑した眼差し、真剣な表情で睨視し、
「ベル…私は、世界中の誰よりもあなたが嫌い!心底軽蔑する…二度と現れないで」とまで言い放ち、剣を向ける
「弟子の不始末は師の不始末…ベルは、私が殺す!!」と、きっぱりと言い切った
ケイトの想いは僕達も同じだと
無理に居座るのであれば殺す、とロキ・ファミリアが決断を下した
癌ファミリアに一人残らず全て殺されるかオラリオから永久追放かどちらか一つ選べと言及していた
そこまで望んでない!ヘレイオス街よりも憎んでない!?;と慌てふためくケイトに対し…
アスフィ「済みません」
打ち合わせ通りアスフィに眠らせ、リューに抱き締めさせて光を送ることに専念させた
涙を流し待ってと呟くケイトに…僕等は目を逸らした
フィン「これ以上ケイトの自我を、想いを、命を、記憶を…!
ゲスの為に消滅させられるのが我慢ならないだけだ!!」
アイズ「その想いは…私達も同じ!」
ティオナ「なんだかわかんないけど…
殺すべきなのはわかるよ」
アスフィ「リュー…ケイトを頼みます」
リュー「……はい!」
フィン「削られて二度と持てなくなる
同じ自我も同じ記憶も…!
そうしてまで存在すべきものだとは思わない!!
悪しきものを…これ以上善だと歪めるな!!!」
アイズ「シルフィード…←デスペラードが細剣へと姿を変える
暴風の嵐」
リヴェリア「神樹の集い」
フィン「ファランクス」
ガレス「ギガンティック
金剛鎧(ダイヤモンドガスト)」
アスフィ「炎穰…
終局――ヴァンドラ」
癌の影響を押さえる為、四方の陳を組んでいた