第88章 神聖たる導き
一体型にする場合の会計
本来の金額、1人につき10万(3人で30万)
3人来店にて3割引(9万円引き)
子育てキャンペーン10万円引き
ご愛顧様サービス1万円引き
一家族、お値段10万円ぽっきり
5人家族も同様に、3人が10万円、2人(子供)が6万円と16万円
大人になっても使える、デザイン変更も無料でございます
上記の明細と情報を伝えながら、小林が一言呟いた
小林「子供は未来の希望ですから^^」
シン父「なるほどなあ」
シン母「いい言葉ねえ」うっとり
シン「二人ともオラには優しくね」やれやれ
シン両親『お前が悪さしなけりゃな!^^』
シン「ええ!?オラ良い子だぞ!」
シン両親『どこがだこの!』ぺちん←軽く小突く
『ははははは^^』←シンのみアクション仮面のポーズ
楽しそうに仲睦まじく笑う一家に、従業員も笑いが絶えなかったそうだ…
そしてその夜――お爺さんとお婆さんも、夜遅くに通じ合えて心底幸せそうに過ごしていたそうだ
なお、プライベートモードは本人の意志に応じて、自動で設定される
予め設定していなくても状況に応じて、バレたくなければバレないように自動設定してくれる優れものだ
誰もが幸せな時を過ごせますように――そんな想いの具現化だと称されている
さて…次の目的地はどこかな?(くす)
幸せにして回る未来が透けて見えて…
思わず笑みが零れ落ちるのだった……
そんな疑問はさておき…神速艇は自動で進んでいく……
様々な障害を擦り抜けて、目的地へ向けて――来日(らいじつ、次の日)へ
7/5…
海の中央で、それは起こった……
遠い地鳴り
海底の奥深くから…歪むような、軋むような…
真っ赤な色が蠢き、身動ぎをするように海底から震え出ようと……
不穏な足音は、静かに…静かに…‥忍び寄っていた………
エル「この揺れ…まさか、鬼岩城が……」青ざめ戦慄
ケイト「へ?」きょとん
エル「はっ!)
いえ…何でもありません^^;
(まさか…な」
不安を振り払うように頭を振る
その最中…
地図は全て書き変わることとなる
その未来が、確定事項へと切り替わりつつあった……
融和時代の始まりは、大災厄を境とされている
モンスターを全て討伐していたお蔭で、人類と動物達は生き残り淘汰を免れたと――