第88章 神聖たる導き

小林「案内係から引き継ぎました
私、小林が担当となります
よろしくお願い致します」

シン一家『よろしくお願いします』
シン「美人のおねえさんがよかったなあ」
シン父「しっ！」
シン母「こらっ！」軽くつねる

小林「は？」呆気
シン両親『いえいえ何でもございません！』頭を強く撫でる


小林「では案内をさせていただきます
お客様は皆様携帯も腕時計もお持ちとのことで、会計としては10万円となりますね

その際、最新機能を無料でアップロードします
もしも使っていて不便なら、AIサポートに言えばすぐ元に戻せます」

シン父「あのお
これを新しいものにして、これを古いのに
ってのは出来ますか？」挙手

小林「勿論です！
お客様に応じてカスタマイズし、対応させていただきます」

シン父「へえ、便利だな」


小林「これだけは変更したくない
そういう設定にも出来ますので
実際に試してみて、合う合わないで決めるのも手だと思います」

シン父「なるほど」

シン母「あのお」恐る恐る挙手

小林「？なんでしょう？」

シン母「3人で来たら3割引きなのでは？」

小林「はい！
ですがお子さんもおりますし妊婦ということも鑑みて
総合で10万にしようかと…思ったのですが……

不満…ですか？；」

シン母「ほんと！！？
やったあ！！」

シン父「え？でも1人10万円だよな？」

小林「はい
ですが子育ては大変でしょう？
妊娠しながらだと尚更

その点も鑑みて、値段の配分も配慮させてもらう
といった政策を取られているんです

その分は、不足分を国王様が補って下さっているので」

太っ腹…

そう心の声が揃う中、一体型に数分ほどお時間が必要とのことで
それぞれの現在の設定と、最新のものも聞き、当初の設定を決めて反映させておき、
こちらに足を運ばなくても対応可能なように搭載されたヘルプ機能、つまりサポートAIについても説明された

子育て応援キャンペーンについても教わっていた


小林「安心して子育て出来る環境を
といった主旨から考案されたキャンペーンです

子を産めば産むだけ費用が増える、出資が増える
その補填分を穴埋めしよう、という訳です


学費も給食費も無料なのも…
これまで築き上げてきた国の財産から差し引いている訳ですから

この一体型を考案して作り出したのも国王様ですし」