第88章 神聖たる導き
絶対――失わせない
皆も守る!!!
絶対に―――!!
強く、心に刻み付けるように叫んだ(ケイトが、魂の中で、同じ魂の皆に聞こえているのも知らずに)
実在化に、為すべきことに、果たすべきこと(大命)に、専念する!!!!!
そして――
原初の滅神のみ、魂を通して伝えられた
他の人には伝わらないように、手を、工夫を、施されて……
一番知っておいて欲しい人のみに、絞られて―――
かく言うケイトは…
変わらず、アイシャとの約束に専念していた
景品を当てたようで叫びがそこかしこから上がっていた
誰にも悟らせもしないつもりなのだろう
(ふっ)←君らしいなと笑いを含む
それでいい……
時間は…まだまだある、たっぷりとね…
君が…そうしてくれるのだから――
有限を――無限に――
繋げてくれるのだから―――
僕も負けてられないな…
天を見上げ、それからケイトを見やり、強く思った
そんな君の
隣に居れる
誇れる
そんな人で在りたいと
君にとって……
助けたりうる人で在ろう――
強く、そう想った
アイシャ「…泣いたっていいんだよ?
ケイト「泣き言言ってる間に動いたらいいじゃん
それをどう強みに変えられるのかっていうのが人生だろ?
皆違って皆偉い
私には出来ないもの
私の得意なものが生命線だったってだけで
私の苦手なものや出来ないことが得意な人もいるのは変わんないじゃん
自分の強みを伸ばせばいいんだよ
そこはそこ
こっちはこっち
私は私、人は人
皆それぞれ
別個で偉い
皆違う
皆大事」
トンデモ持論を大展開していた…;
アイシャ「ふっ、あんたらしいね
つまりこの世は品評会か
ケイト主催の」
ケイト「えー?
人の良し悪しなんて、人の、それも1個人の価値観で断定できるものではないでしょ?
勝手に押し付けられて評価決められたら困るし厭じゃん
評価されるなら嬉しいけれど
されないでグタグタ言われて捻じ曲げられたり歪められたら
それこそ溜まったもんじゃないって話でしょ?←後ろ頭を搔く
だから嫌い」
『えー……;』
フィン「いや言いたいことはわかるけれど;
やらないと…さ」
『癌かそうでないかの区別が…;』困惑
ケイト「そこだけはやるけどそれ以外は別!」きっぱり