第88章 神聖たる導き
痛いよね…
辛いよね…
苦しいよ……
そんなの……嫌だよっ
大好きな気持ちも、想い出も、全部消えちゃうなんて…←抱き締めたまま、涙を流しながら苦しそうに目を細める
大好きな人のことも…全部……←項垂れる
ごめんね……
(ぎゅうううっ)←抱き締める力を震えるほど増やす
ごめん…なさいっひっく
傍に居ることしか…出来なくて…
ごめん
李小狼「謝るな」
木之本桜「…え?」ぱちくり
李小狼「十分、力になってくれてる
その想いだけで、忘れて堪るもんかと頑張れる
十分力をくれている
だから泣くな
無くさないように、頑張るから」
木之本桜「ほんと?」涙目
李小狼「ああ」
木之本桜「信じて…いいの?」
李小狼「ああ!」真剣な顔で眼差しで真っ直ぐに見つめ返して、力強く頷く
震えた声に…何度でも頷く様子の小狼に…やっと、震えが止まった
木之本桜「……っ
絶対…だよ?
無理…しないでね」
李小狼「……頑張る」
千鳥かなめ「そんなに失いたくないの?」
相良宗介「当たり前だ!!」滂沱
千鳥かなめ「ふふふふっ^^
あんたがそんなに泣くなんて…初めて見た//」嬉しそうに微笑し
ぎゅうっ
頭を抱き締める
ラナ「あなたが願ったことじゃないのに」
ケイト「それでも………
そのお蔭で、私がいるから(微笑)
お前達がいるから←微笑し、同じ魂を持つ皆を見て、言い聞かせるように言う
だから……
この想いは、死なせない(真剣)
主犯格の癌から、隠れ癌から、守る
絶対に――!
消させない――!!
その為に生まれてきたから
繋ぐんだ……
次世代に――!
未来に―――!!(真剣な眼差し、目が白く光る)
癌や隠れ癌ではない人達を、守る為に!
誰も消させない為に!!」
ダイ&同じ魂の皆『守るから』
頭を抱き締めてくるレオナを
強く抱き締めながら
涙を滲ませながら
上を向き決意を孕んだ真剣な目で
叫ぶダイ
エリザベス「メリオダス…」心配そうに目を見て名を呼ぶ
メリオダス「やることは変わらない
どう生きるかだ」真剣な目で表情で言葉を返す
原初の滅神『消すのは任せとき
あんたは…生きることに専念しなさい
役割分担』
ケイト『ああ――!!
任せた!
こっちは任せろ!!』涙目
その日、その時、腹が決まった