第88章 神聖たる導き
想いは同じなんだ
消えて欲しくない、死んで欲しくない
その願いから始まったことなんだよ
だから…寿命というものが、実在するようになって
そう願った、魂を作った元凶(原初の始祖神)が、その対価を支払うことが始まった
ケイトの魂の中
数々の自我、霊体が集まる中で…ケイトが言葉を発した
ケイト「まず私から行く
お前達には、支払わせない
私は既に神として完成した存在だ
ちょっとやそっとじゃ、消えてなくならない
もし…私が終わったら
後のことは……
ごめんだけど…お願い
頼んだ」微笑←決意を孕んだ目
メリオダス「……代わる代わるじゃ駄目なのか?」
ケイト「どれだけ持つか…わからない
だから…一番丈夫なこっちが行く!
大丈夫!
ちょっとやそっとじゃいかせないから!!」
ラナ「そんなの駄目!!
あんまりだわっ」顔に手を当てて泣き、膝から崩れ落ちる
それに傍に立って、その肩の上に手を置く
ケイト「私も…願いは同じだから」微笑
メリオダス「なら尚更だろ!!」
コロッケ「俺達も払うよ!」
アシタカ「…他の手立てはないのか?」
ケイト「ないから…こうなってるんだ
始祖神が…これまで…喪ってでも、無くしてでも…
私達が生まれるこの瞬間まで頑張ってきたんだ
この一瞬だけでも…どれだけ削られてるか…
削られたものが戻らない中で、どんなに……(震え)
なんの為に犠牲になってると思ってるんだよ!!!!
ここで終わらせたら…これまでの頑張りが、犠牲が、無駄になる!!
無駄になんか…させてたまるか!!!!
私だけ逃げる訳にはいかないんだ!!!!いかないんだよ!!」震え←怯えが孕んだ、今にも泣きそうな顔で、目を瞑り、背けるようにして叫ぶ…自ら逃げ道を奪う為に
始祖神「時がある限り、記憶も生まれるし、自我も築かれ続けるよ
だから大丈夫」
『え!?』
ゼノン「なんだ…」
ダイ「はっ!)なら…!」
始祖神「同じものは二度と手に出来なくはなる
けれど…同じだよ
無くなりはしないよ
想いは……ずっと――」
ナウシカ「なら…自我がどんなに変容しても
始祖神「変わらない
……
大丈夫!」
ラナ「よかった」涙震え
その肩に手を置いて頻りにシータが頷く
ククリ「うん!^^//」涙
想いは同じ
中身は同じ
変わらない
心も
ずっと