第5章 遭遇と探索
それからは本当にあっという間で…37階層まで直行で進んでいきました。
迷宮に潜る前に、青いリュックを渡しながら倒したモンスターはこの中に入れるんだよと言っていましたが…小さ過ぎませんか?;
そう思ったのですが、認識阻害の魔法がかかったローブを着せられながらの採取の間に尋ねてみた所
「ちょうどいいから一度見せようか」ということになり、物置で見せてもらった所…50匹ほどのモンスターが全長20cmのバッグに入っていました。
アスフィ「ひぃっ!;」たじっ!←青ざめながら引いている
ケイト「という感じに…
あ、このリュックサックの中にも時空間魔法をかけてない容量を大きくしてるから。
500匹ぐらいなら楽勝だよ^^♪」にこにこ
アスフィ「そ…そうですか;」
私のこれまで培ってきた『常識』とは一体何だったのですか!?;
そう内心で叫ぶ中、彼女には通用しないことを否が応でも感じました。
その後、採取と往復でかかった時間は僅か『1時間』。その上、私の向かう場所を聞いて送って下さりました。
その退屈な時間の合間に、お茶や菓子を出してティータイムまで作ってくれて寛がせてもらいました。美味しかった//
それらの総合報酬がたった『6000ヴァリス』。
「この送りはサービスなので報酬は要りません」とも言われましたが…あまりにもこれだけではいたたまれません。
至れり尽くせり過ぎて、逆にこちらが申し訳なく思うほどのもので…
それを述べると、「やりたくてやってるだけだからお気になさらず。困ってる時はお互い様でしょう?^^」と返されました。
ヘルメス様の馬鹿ああああああああああああ!!!!//(くぅっ!!)←内心泣いている
ヘルメス様の意図とかそういうので緊急で必要になった体を装ったというのに!;
困っていたと思っている!;純粋に信じ切っている!!;
素直に喜べません!!;←その場で跪き沈み込んでいる
ケイト「えっと…あの?;」おろおろ←どう声をかけたらいいかわからず戸惑っている