第5章 遭遇と探索
無論、アイズも黙っておらず、聴き入りながら何度も頷いて、優しく背を撫で、最終的に抱き締めてくれた。
それに私は、長年の夢を叶えた。
抱き締められたことに対して、抱き返すことがようやくできたのだ。
ケイト「…ぐすっ。ごめん、落ち着くまで50分もかかるなんて;
しかもフィンとアイズを離さないまま;」
フィン「大丈夫だから。ティオネに見つかってたらやばかったかもしれないけどね」苦笑
アイズ「私も大丈夫。所でケイト」
ケイト「ん?ぐしっ」ごしごし
アイズ「風月流の型、教えてもらってもいい?」
ケイト「え!?;」
アイズ「とても滑らかで…淀みない動き…
それ(所作)1つだけで十分伝わってきた……
それまでに懸けてきたものが…
だから私も負けたくない、負けられない!
強くなる為に、弟子にして欲しい」
ケイト「………」ぽかーん
アイズ「…ケイト?;」汗
『ええええええええええええええええええええ!!!!??;』
ケイト「で、で、で、で、で、で、で、弟子!?;
弟子なんて取ったことないよ!;我流だし合わない動きもあるかもだし」
アイズ「慣れるから平気。構造上同じなんだからできないことはないはず」キラン
ケイト「なんか目の色変わってまっせ!?;」←動揺しかない
フィン「じゃあ僕も」挙手
ケイト「何故にフィンまで!!?;」びっくり
『興味深いから/に決まっているじゃないか』
ケイト「そ、そうなの?;」
フィン「うん。その鍛錬は続けているんだろう?
5年のブランクを感じさせなかった」
ケイト「そ、そりゃ合間にやってはいたけど」
フィン「うん。熟練された合理的な動きだからこそ、余計に気になるんだよ。
最高の速度と力を兼ね備えた攻撃と防御だったからね。
回避のジャンプもまた同じ原理で強化&加速しながらすることで、ドンとあれほどに早くやり合えたんだろう?
そうでなければたった5秒であれほど目まぐるしく動けないだろうし」
ケイト「う~ん…わかった。動きの型自体は秘密でお願いします」
フィン「いずれにせよ常人には見切ることさえ不可能だよ。
あの速度でフェイントまで混ぜて圧倒してたじゃないか、ドンを」
ケイト「あはは^^;」
結果…何故かフィンとアイズが弟子入りしてきました。
ただし風月流の動き方に関しては内密にするようお願いした。