第5章 遭遇と探索
ついでにドンもできるようになっていた。
ロキ・ファミリアに馬車要請依頼が来るまで、鍛練に参加していたのは言うまでもない。
何故か爆太郎までやっていたが、ドンが師匠になって教え込んでいた。というより物理的な意味合いでも叩き込んでいた;
あれ…魔力を集中させた拳で殴ってるよね?;
物理的かつ強制的に感じさせてるよね?;
そう思ったが口には出来ず、それに向けている余裕もなく…
(他の人にも教えないといけないから)
全てが終わって解放された時間が、12時半であった。
ケイト「終わったああああ」ぐったあああ
食堂の椅子に座って天を仰ぐ中、アイズが料理を持ってきてくれた。
ケイト「あ、ありがとう^^」
アイズ「ううん。頑張って付き合ってくれたから。
こちらこそありがとう。まだまだ強くなれる!」微笑←上機嫌に♪まで出ているように見える
ケイト「そうだね…工夫次第でより魔力を濃密に集約できそうだ。
魔操作のレベルが上がってるかも!」キラキラ
アイズ「…本当に凄かった。動きの切れが増した理由もわかる。
これを掴みながらものにしていたことの凄さも…
身体の重みを一切感じなかった」
ケイト「風月流についても教えようか?我流だけど」
アイズ「!//」こくこく
凄い勢いで頷かれた…
フィン「何の話をしてるんだい?」ぽんっ
ケイト「風月流について教えようとしてたの。
要約すると、体の部位には各々にあった動き、一番力を強く発揮できる動かし方があるんだ。それらを全て把握して、繋げることで計算上全身の力を相手との接触部一点に集約できる。
全身の動きにおいても、足の蹴り出しとか、その時の全身の動きで強まったり弱まったりする。それを全て動こうとする方向へ向けて、そっちへ行く際に全身が最適な動きにして繋げる。
つまりを言うと…全身の動き、速さ、力の合一化と考えればいい。
反射的に対応できるよう鍛え上げる為に光の粒と化した『魔力の塊』に意思を植え付けて、自動で自分を攻めるよう設定。
その後は凄まじい速度で襲い掛かってくるそれに対してひたすらに受けて受けて受けまくるっていう感じ。
お陰で受け流しや防御だけは完璧に仕上げれてたんだ」
フィン「なるほど。でも具体的にどれくらいの速度なんだい?」
ケイト「えっと…30mの往復でざっと0.2秒くらい」