第4章 鍛練と迷宮
私の涙目がそれによるものだと勘違いされた結果、何度も優しく声をかけられ、撫でられ続けることになった。
嬉しいけど申し訳ない;(ぐす)
フィン「う~ん…」
リヴェリア「どうした?」
フィン「いや…街の連中はこれで退くとは限らないということに気付いてね。
あの時、投げた理由について聞いた時にワザと自分の家を壊すように動いたと罵っていただろう?
それで傷付いて当然だと、好き勝手に言い放っていた。
はっきり言って、これで退くとは考えられないんだ」
リヴェリア「なるほど。一理あるな。
ああ言えばこう言う。
その典型でもある彼等が普通の行動に至れるはずもない」
アイズ「そもそも前提が間違っている。
ケイトはワザとそういうことはできない。相手にとって嫌かそうでないか、常に考えながら動いている。
でも誰もが嫌という点を抱く基準は違う。
それを話さずにわかると判断して、ワザとだと決めつけること自体お門違い。
話さなければ伝わらないし、互いのつもりも把握できない」
椿「そうじゃな。
せめて話し合えばこやつの人柄はすぐにわかるというのにな」ちらっ
ケイト「?」
ヘファイストス「危害を加えられても仕返しも抵抗もしない。
傷付けまいと常に動き、必死に我慢し続ける。
行動から判断してくれないのかしら?
逆に言えば、それ以外に傷が残らないよう必死に努力しているのだと察して欲しいわね。
友ができるはずだった自分の未来を犠牲にしてまで」
フィン「察せないからいじめているんだろう?
主張が弱い者をいたぶり傷付け続ける。止めようとしないそれもまた加害者と同じだ。
された側からすれば、護ってくれない限り傷付けた人とそう変わりないからね」片目瞑&溜息←肩すくめてる
『うんうん』二度頷←ケイト以外
ケイト「???;」おろおろ←話についていけてない為どうすればいいかわからない
アイズ「大丈夫。護るから!(お姉ちゃんとして!」ぐっ!&めらっ!
ケイト「???…えっと、ありがとう?;」おろおろ
合ってるよね?この応対で;
どうしよう、わかんない;
話の全貌がさっぱり見えてこない!;私が悪いだけじゃないの?;←未だ自分だけが悪いのだと思い込んでいる