第4章 鍛練と迷宮
水の代わりに体力回復薬、ポーションを飲ませながら走らせ続けたらしく…
ただのご飯では我慢できず、ずっと走り続けていたい衝動に駆られているようで……
早い話が、走る快感に酔いしれ、ずっと走り続けていたいが故に買い取られるまでの間ずっと暴れ続けていたのだそうだ。
おまけに私の復元もあって再び3日3晩徹夜で走れるようになったことで、余計に欲が溢れ出てしまったらしい。その走りに伴う快感もまた同様に…
フィン「…と、いうわけなんだよ;」
『なるほど…;』
リヴェリア「困ったものだ」溜息
フィン「今後使うとしても用途が限られてくるからね」溜息
ケイト「ポーション飲ませずに走るにしても…そしたら3日以上かかるか;大変だよねえ;」
フィン「ポーションを飲ませながら3日3晩走らせる計算で、3日で着くという推測が立ったんだ。
早い方がいいだろうと思って、のどが渇いて息が荒れたタイミングを見計らって与えていたんだが…そうしたら懐かれてしまった;」腕組&目を伏せる
「ぶる」もぐもぐ←フィンの頭(髪)を口先ではみはみしている
フィン「街に留まっていた時は普通にご飯を食べていたんだが…帰ってきてからの様子は知らなかったな」う~ん
ティオナ「でも団長に目を向けたままだったよね、去り際に後ろ髪引かれたかのように^^;」
リヴェリア「馬車もつけますからと強引に押し切られたのだ。
ロキも断ればいいものを…」片目瞑
ケイト「いっそ迷宮(ダンジョン)の探索にも使ってみたら?」
『え?』
ケイト「迷宮は拡いし怪我人が出て運ぶ時に役立つかもしれない。馬車の中に空間収納の魔法をかけて魔道具に変えればいくらでも詰め込めるし遠出には持って来いだよ。
サポータの人達に管理を任せれば体力の消耗も防げる、その上持ち歩きの分も減って大幅にペースも向上するし、おまけに冒険者もサポーターも中に入って進むのを馬に任せれば消耗だって削減できる、その上疲れも少なくてより奥深くに潜れるし帰りはゆっくり休める!
いっそ走るのが好きならさっき言ったことを商売にすれば元も取れるし夕方に帰ってくるよう指示するか、当番制で管理する人を変えればいけるよ!!」
『なるほど!』