第1章 本丸へ
『歴史しょfd@#%;と時間s@¥%は敵って事?』
「歴史修正主義者と時間遡行軍です。誤魔化さずにちゃんと覚えて下さい。その通り、過去を改変しようと企む時間犯罪者が「正しい歴史への修正」を標榜し、これを自称としました。 時間遡行軍を編成し、時間遡行を繰り返しながら我が国の歴史への攻撃を行っているのです」
『わぁやだな怖い』
「ご安心を!戦うのは刀剣男士達ですので!」
『その刀剣男士って誰?』
「刀剣の付喪神で御座います」
『神……』
「まあまあ、そんなに気負いする必要は御座いません!では、さっそく主さまの最初の一振り、初期刀を選んで下さいませ」
こんのすけはそう言うと、ピョンっと跳ねて宙で一回転した。
すると、私の目の前に刀が五振り現れた。
『おお!』
「主さまから向かって左側からご紹介させて頂きます。加州清光、歌仙兼定、山姥切国広、蜂須賀虎徹、陸奥守吉行、で御座います。さて、どの刀剣をお選びになりますか?……ってもう既に掴んでおられますね」
『おお!本物の刀だ〜凄い!』
「では、私はこれまでの経過を政府へ報告しに一旦失礼させて頂きます」
私の返事も待たずにポンっと軽快な音を立てて他の四振りの刀と共にこんのすけは消えた。
『え?こっからどうしたらいいんだよ!』
刀片手にオドオドしていると、右手に持っている刀がほのかに暖かくなり始めた。
『!?』
やがて光を帯び始め、眩しさのあまり腕で目を覆って光が収まるのを待った。
「わしは陸奥守吉行じゃ。せっかくこがな所に来たがやき、世界を掴むぜよ!」
男性の声にハッとして前を見据えると、現代では見慣れない服装をした男が桜の花びら舞う中、そこに立っていた。
『え、どうして、え?』
一体いつの間に現れたのか、どこから来たのかも不明で頭が混乱した。
「ん?おんしが今回の主か!よろしゅう頼む!」
『あ、ああよろしくお願いします』
そう言い終われば陸奥守が何かに気付いた。
「ほき、なぜわしの服を掴んじゅうんだ?」
そこで私はハッとした。
刀を掴んだままの体勢だったので、人型になった陸奥守の服(胸倉)を掴んでいる状態なのだ。
これでは私が喧嘩を売っているようだ。
『ごめんなさい!』
バッ!と手を離し90度に腰を折って頭を下げた。
「がはは!今回の主は面白そうじゃのう!」