第1章 本丸へ
お茶も飲み終わり、私は後片付けを始めた3人を止めた。
『3人とも先にお風呂入ってきていいよ!』
「え、でも後片付けは…」
「そうじゃ。後片付けの後でもわしは構わんぜよ」
「ぼくもです」
3人には色々と準備をしてもらったのにその上後片付けまでやってもらうなんて申し訳なさ過ぎる。
私は半ば強引に3人を広間から追い出し、風呂へ入ってくるよう促した。
渋々了承した彼らは、お風呂場へと向かっていった。
『さてと、片付けますか』
使った食器類を1つのお盆にまとめ、厨を二往復ぐらいしてテーブルを綺麗に片付けた。
片付けた後、自室に戻ってのんびりしているとこんのすけが現れた。
「こんばんは、審神者様」
『あ、こんのすけ』
「お食事は気に入って頂けましたか?」
食事?なぜそんな話を…
『あ!もしかしてあのお寿司ってこんのすけから?』
「左様で御座います!お約束した埋め合わせです!」
『そうだったんだ…みんな喜んでたよ、ありがとう』
「いえいえ、とんでも御座いません……あの、審神者、顔色が優れないようですが、体調が優れませんか?」
私そんなに体調が悪そうにみえるのかな。
確かに食後から少しお腹が痛かったけど。
『お寿司がいけなかったのかな…普段はカプセルしか口にしないから、胃に負担がかかったのかも』
「なんとっ…申し訳ございません!昔ながらの生活に早く慣れてもらおうとする余り、審神者様の身体にご負担をおかけしてしまいました…」
『いいよいいよ。どうせ慣れなきゃいけないし』
そう言ってもこんのすけの顔はシュンとしていた。
しばらくそうした後、何かを思い出したのか、ハッと顔をあげた。
「そうだ審神者様。体調が優れないときに申し訳ないのですが、これからの、この本丸でのお仕事の説明をさせていただきたいのです」
『うん、大丈夫だよ』
「ありがとう御座います」
その後こんのすけに色々説明してもらった。
本丸外では出陣に遠征、本丸内では手合わせ、馬の世話、畑仕事をはじめとしたそのほかの雑事のこと。
現在顕現可能な刀剣男士は60振り以上存在し、一振りでも多く顕現させ、強力な部隊を作り上げるのが私の役目だという。
『私に勤まるかな…』
「勤まりますとも!もう既に三振りも従えているではありませんか」
『従えている、か…』