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妖じゃなく婆娑羅者

第1章 本編00~06【完】


04

今日の妖はしつこい!
1回捕まったものの自力で撃退したと思ったのに。

どうしてこうも、にゃんこ先生が不在の時に追い掛けられるんだか。
にゃんこ先生仕事しろ、と内心愚痴って。

小道に出たときにビックリした。やばっ人が居る!

尚も追いかけて来る妖を見て、この人達を走って追い抜こうとし
通り過ぎた瞬間だった

キィン

1つ、金属音が聞こえて追いかけて来てた妖が消えた?

追い抜いた人の、2人のうち1人が刀を持って構えてる
いや、居合いなのか?

身体からは黒いオーラみたいなのが見えて、あれは市さんと同じ婆娑羅なのか

「おい貴様」
「はい!」

つかつかと歩んできて頭をぽんぽんと撫でられ

「怪我は無いみたいだな」

そうだ、俺、この人に助けられたんだ。

「助けてくれてありがとうございます」
「ヒヒッ、礼儀正しい子よナ」

後から歩いてきた方にも、わしわしと撫でられ
ふむ、と考え込まれた。

「服が泥だらけよ、我等の屋敷で取り替えなければ家の者が驚くであろ」

今着てるシャツは此方で洗濯せヨ、そう言う方に目を向けたら。
目の色が、黒と白逆転してて驚いた。

その前に、この人達ってもしかして市さんの所の?

「市さんのご友人ですか?」
「貴様は市を知っているのか」

やっぱり戦国武将なんだ。

「三成よ、市が言っていた小僧であろ」
「ああ、レイコの孫か」

え、三成・・・って
関ヶ原の合戦のあの石田三成?
この褐色の肌の人は親友の大谷吉継?

段々あう武将の確率が高くなってるなと青ざめて
連れられた先はやっぱり市さんの居る屋敷で。

「あれ?夏目くん?」
「すみません、お邪魔します」

驚き顔の市さんに挨拶をして、結局服を洗って貰った。

何故か大谷さんに気に入られてしまい

「妖に追われぬ様にするのはこう、書いた札を持ってるのが良かろ」

妖避けの札の作り方とか教えてもらった。
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