第1章 本編00~06【完】
「晴久、遅い」
「悪い、ソイツ思ったよりも速くて・・・なっ!」
最後の刀の一振りで妖は蒸発するように消えていった。
「市さん!無事ですか?」
「大丈夫よ、夏目くん」
「夏目?義兄上が言ってた坊主か?」
「え、お兄さんって?」
「夏目くん、この人は尼子晴久。元就の義兄弟、なの」
また新たな武将を目の前にしたのに驚いたのか呆然としてる。
「尼子さんって、出雲の・・・?」
「お、よく知ってるな。しっかり勉強してるんだな」
晴久は嬉しいのか夏目くんの頭を撫でる。
さて、妖も退治したし夏目くんを家まで送って帰ろうか。
「夏目くん、家まで送るから、帰ろうか」
「え、あ。ありがとうございます」
「お前、礼儀正しいなぁ」
前は元就、今回は晴久の運転でお家まで送ってったけど
「晴久、買い物は?」
「あ、やべ・・・公園の木の上」
「・・・ばか」
再び公園まで戻る事になりました・・・。