第1章 本編00~06【完】
「市も求婚されたけど、嫌って言ったわ」
「力の強い血を入れる為なら何でもするあ奴が哀れよ」
他愛の無い話をして、聞いて
ふと障子越しに見える風景に色が掛かってるのが見えて焦った
「まずい、帰らないと」
塔子さんに心配掛けてしまうと理由を言って立ち上がった時
元就さんに手で制され、片手に鍵?
「我が送って行く、市、其方も来い」
「車、出すの?」
「我が話に興じて居座らせた責よ、土産でも持たせよ」
「うん、わかった」
「そんな、悪いです」
慌てて断ろうとしたら市さんに頭を撫でられて
「子供は大人しく甘えて、ね?」
「・・・はい」
顔が真っ赤なのは自覚してる、優しくされて多分嬉しいんだ。
お土産に包みを持たされて元就さんの運転で家に送って貰った。
戦国武将に車で送られるって変な気分。