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RISORGIMENTO

第3章 覇道の一里塚 上篇


「はい、敷島共和国国籍の世話役、中浦綾香です。この度はお世話になります、慧静僧正(えじょう そうじょう)」

「これはこれは。敷島の方は耳が早い。もう名を知られてしまったようだね」

 乾いた笑いが口から漏れ出した僧正慧静を綾香は見据えている。

「もう一人、運転手がおりますが…」

 二人の空気を感じた樹下が敢えて口を出すと、ああ、と遮るように相槌した慧静は、

「右馬大允なら既に中におられますよ。ささ、皆様も一休み為されませ」

 と話を区切って、一行を招き入れた。
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