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【戦国BASARA】薬師シリーズ【その他MIX】

第25章 IF遙か3〜復活編6(薬師視点・大人??・骸)


じゃあ、なんなんですか、ちくしょう。

もし向こうの世界へ戻れたとして、左手の薬指に指輪をはめる意味が謙信様のお耳に入ったら…。

想像しただけで凍りつきそうです。



「僕は素直じゃないからね」

「知ってます」



っひ!!…今、なにか鋭いものが飛んできたんですけど。

防御壁にぶつかって跳ね返って落ちたのが見えたんですけど。

すぐ攻撃してくるところ、全っ然変わってませんね!もっと大人になりましょうよっ。



「だから、保険だよ」

「保険?」

「僕と君の未来の為にね」

「…どういう意味ですか?」

「それは……………」

「え、よく聞こえな…」



強く風が吹いて、肝心な部分がわからないまま。

聞き返した次の瞬間。

ボンッと、過去へ―――現在へと戻った。

いやぁ、まさか自分が10年バズーカの餌食になるとは思いませんでしたよ。



「骸さん。雲雀さんって、本当に中学三年生なんですか?」

「そんなこと知りませんよ、僕に聞かないでください」

「いや、骸さん色んなことに詳しいから調べているかなぁ、と思いまして」

「何でも調べるわけではありませんよ。それより、その薬指の物はどうしたんですか?」

「……ちょっと、たまにはオシャレでもしようかと」

「お洒落で、左手の薬指に指輪を?」

「実は、大切な人の形見でして」

「さっき自分でお洒落とか言ったのは、どこの馬鹿ですか。おおかた、雲雀恭弥でも絡んでいるのでしょう」

「………」

「ク、フフ……夢姫は僕のものだと忠告してやったというのに…」

「あ、私、そろそろ夕ご飯の支度を…」

「待ちなさい。せっかく実体化したんです、ギリギリまで相手をしてもらいますよ」



だから、どうして実体化してるんですか。

はぁ……10年後の雲雀さんめ、なんて爆弾よこしてくれたんですか。

いくらなんでも今回はかっこいいから許すというわけにはいきませんからね。

でも、未来の雲雀さん素敵に成長していたなぁ……うん、和服も似合いそう。

今度さり気なくすすめてみましょう、くふふ。



◆・●・■・●・◆


10年後の雲雀さんはとりあえず過去の夢姫さんに虫除けリング(半永久的な)をつける程度には執着しています。
この後、本当に時間ギリギリまで思春期少年な骸さんに遊ばれる薬師さんでした。
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