• テキストサイズ

【戦国BASARA】薬師シリーズ【その他MIX】

第25章 IF遙か3〜復活編6(薬師視点・大人??・骸)


恥ずかしいなぁ。なんですか、美形の笑顔に魅了されてよだれ垂らすとか。

慌てて口元を手で拭う…………おや、なんかデジャブ?


「本当に僕より年上……ああ、今は年下か」

「え」


そう言われれば、10年後の世界ということはこの雲雀さんはプラス10歳な年齢なわけで。

あれ?雲雀さんって、何歳なんですか?



「雲雀さんって」

「恭弥」

「…恭弥さんって、何歳なんですか?」

「知りたければ、10年前の僕に聞いたら?」



それが難しいから、あなたにたずねたんですけれど。

大人だろうがなんだろうが、やっぱり雲雀さんは雲雀さんでした。

意地悪、ケチ、捻くれ者、デレの見えないツンデレ…いやそれ、最早ツンデレじゃない。



「変なこと考えてないで、手を出して」

「えっ、そんな変なことなんて考えてませんよ」

「顔にでてる。それより手、早く…時間がないんだ」

「はあ…」



何故か急かされて、わけもわからぬまま右手を出せば、違うと左手をとられた。

最初から左手って言ってくださいよ。

なにをするのかと見ていたら、慣れた手つきで薬指にスルッと指輪をはめられました。

………指輪?



「これは、夢姫と僕らを繋ぐものだよ」

「雲雀さんたちと、私を繋ぐ?」

「そう。どういった仕組みなのかは忘れたけど、道標と目印、座標みたいなもの?」

「疑問形ですか」

「こういう分野は専門外だ」



雲雀さんにも、苦手なことってあるんですね。

いや、もしかしたら単純に興味がなくて覚えなかっただけかもしれない。

この人、基本的に優秀すぎる人間だし。



「もし君が僕を…僕じゃなくても、この世界を望むことがあれば、きっとこの指輪が役に立つ」

「………」

「今は、よくわからなくてもいい」

「わからないけど、わかりました。これは、薬指じゃないといけないんですか?」

「そんなことはないよ」

「なら、他の指に………え」



外して、他の指につけなおそうとしたのに。

まさか外れない?えええええっ、ちょ、これ、ビクともしないんですけど!?

泡や油で滑りをよくしたら、外れるかな?外れますよね?



「無駄だよ。一度はめたら、壊さない限り外せないようになってる」

「なんてことするんですか、嫌がらせですか」

「違う」
/ 122ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp