第22章 IF遙か3〜復活編3(薬師視点・クローム・犬・千種)
「しょうがねーなぁ、明日は付き合ってやらー」
「…頑固。犬も行くなら、しかたない」
「私も…夢姫が行きたいなら、行く」
「はい。じゃあ明日は皆さん、私に付き合ってくださいね」
「おー!!」
「…はぁ」
「うん」
謙信様。
ここからあなたへ物理的に文を送ることはできませんが、いつも心で想っております。
私は今日も元気です。
一緒にいる子たちも皆さん、個性的ではありますが、私的にはとってもイイコです。
再び会えるその日まで。
どうぞ、お元気で。
また今度、骸さんに声が繋がるよう強くお願いしますね。
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「………」
「クロームさん」
「食べれない…」
「無理しなくていいですから、サラダバーでもとりましょうね」
「うん」
「それから、好きなデザートを頼んでもいいですよ」
「…ほんと?」
結局、焼肉をお腹いっぱい食べたのは、クロームさんを除いた三人だけでした。
すみません。
そこまで油っこいものが苦手だなんて知らなかったんです。
でも。
好きなデザートを美味しそうに頬張る彼女は、カメラに収めたいほど愛らしかったです。
◇・○・■・○・◇
時期的には、だいたいヴァリアー編に入って、みんなが修行している頃くらい?
三人にとって薬師さんは、ほっとけないお姉さん的存在。
薬師さんが実は密かに持っている宝石つきの短刀と高価な帯留め…は、謙信様からの贈り物。
あと、某熊野水軍の赤毛の頭領からも、いろんな髪飾りや耳飾りを貰ったりしています。
もちろん謙信様からの頂き物は最終手段にとっておいて、先にアクセ類から換金。笑
羽がない天使は僕に言った、家へと帰る地図をなくした♪この歌好きです。
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金がない薬師は僕に言った、世界を超えて迷子になった♪(ホームレスまっしぐらは御免だ♪と、どちらがいいか…)