第17章 遙か3な世界へ・伍(薬師視点・白黒神子・弁慶・ヒノエ)
「逆上せるほど温泉が好きだなんて・・・羨ましいね、俺も姫君にそれほど夢中になってほしいもんだ。ああ、そうだ。いっそのこと、今度一緒に入るかい?そうすれば、姫君が逆上せないよう俺が気をつけてやることもできるし、俺も姫君と楽しい時間を過ごせる。温かい湯の中で艶を増した姿は、どれほど魅力的なんだろうね。想像するだけで、ゾクゾクしてくるよ・・・・・・ふふっ・・・どうかな?ねぇ、夢姫」
勘弁してください、ヒノエさん。
私に色艶を求めること自体、間違ってますから。
ようやく熱がひいたというのに、別の理由で逆上せそうです・・・・・・。
お誘いにちょっとだけ心惹かれたのは、不可抗力だと思います。
だって、こんな美少年の素敵に引き締まった裸体を堂々と・・・はい、すみません、黙ります。
よからぬ考えを察知したのか知りませんが、弁慶さんの目が怖くなりました。
ヒノエさん、またいつかお願いしますね。
だから今は空気を読んで、おとなしくしていてください。
・・・って、腰と顎から手を引いてください、お願いしますよ、血縁者なら性格よくわかってらっしゃるでしょう!
わざと煽って私を巻き込むのやめてほしいです・・・本当にいい性格していますよ、二人ともよく似てらっしゃいます・・・。
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具合が悪い人には、多分きっと優しい弁慶さん。
ヒノエくんの口説き文句がわかりません・・・薬師さんは、自分好みな美形の誘惑に弱い件。