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【戦国BASARA】薬師シリーズ【その他MIX】

第8章 酒は飲んでも呑まれるな(薬師視点・政宗・謙信・小十郎・かすが


囃したてるようにピュイッと口笛を鳴らした政宗様が、再び私の杯へ酒を注ごうとするのを、軽く手で制して。


「自分で注ぎますから大丈夫です、それより政宗様も一緒に飲みましょう?」

「それもそうだな」


そうして二人、まるで競うかのように交互に杯の中身を干していく。

やっぱり、このお酒おいしい。

いくらでも飲めそうです。

そう、いくらでも。

…もう一杯。

……あと一杯。

……おまけの一杯。

………この一杯まで。

………………おかわり!





そうして気づけば、朝になっていて。





「……ゆめき」

「……はい」

「こんごいっさい、ひとまえで さけを くちにしては なりません」

「……はい」

「どうしても のみたいと いうならば、このけんしんと ふたりきりの ときにのみ ゆるすとしましょう」

「わかりました、本当に申し訳ありません…!」





ガンガン痛む頭を押さえながら、布団の上で正座をして。

謙信様のお説教を聞いては、ひたすら平謝りするのでした。


……昨夜、途中から記憶がないのですが…私はいったい、何をやらかしてしまったのでしょうか…?


政宗様からのスキンシップは激しくなるし。

片倉様からはよそよそしくされるし。

かすが嬢からは赤い顔で避けられるし。

謙信様からは……お説教以外はいつも通り……いえ、その後なんだか二割増しで甘やかされたような。


とにかく!もう金輪際、二度と深酔いなんてしないと心に決めました。


◇・◆・◇・◆・◇
無礼講すぎる宴のお話。
いつきちゃんともお知り合いな、顔の広い薬師さん。
記憶のない間に、なにがあったのかは推して知るべし……そのうち明らかになるやも。
謙信様が禁止するくらいだから、きっと、よほどのことをやらかした。
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