第33章 事故チュー(薬師視点・幸村)
………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………唇?……歯?
「あのー、幸村さん」
「ん、なんでござろう?」
「もしかして、口をぶつけましたか?」
「うむ……そういえば、何故かは知らぬが、酷く痛むな」
よくよく目を凝らせば、幸村さんの口元は赤くなっている。
形の良い薄めの唇には、できたばかりに見える小さな傷。
それはまだ、新しく濡れた血が滲んでおり……
はい。
すみません。
やってしまいました。
「幸村さん」
「む?」
「事故とはいえ、すみません」
「事故?」
「私……」
「?」
「幸村さんの唇、奪っちゃいました」
「…………は?」
不思議顔の幸村さんが、言葉の内容を理解して叫ぶまで。
どうせなら、もう一度ちゃんとしてみようか。
なんて。
不届きなことを、考えた私でありました。
チャリラーン☆
薬師は幸村の唇を手に入れた!!
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事故ちゅー痛い、絶対イタイ
薬師夢姫さん、鼻血はセーフでした!