第2章 翌朝
突然声をかけられて驚いてしまう。
太ももを擦り合わせていたのを見られていないかがとにかく気になった。
「どうかした?」
「だ、大丈夫なんでもない」
「ならいいんだけど、昨日だいぶ無理してるし気になることは遠慮せずに言うんだよ」
「う、うん。ありがとう」
ルークが持って来たサンドイッチとコーヒーを見て話題を変えた。
「ルークが作ってくれたの?」
「簡単に作れるしね。野菜はお隣さんが差し入れてくれたものだよ」
「ありがとう。ルークが作ってくれる料理美味しくて好きだよ」
ルークが作る料理が美味しいのは確かなのだ。
さっそく口をつけた。
軽く焼き目をつけたパンのサクッとした感触のあとのレタスのシャキシャキ感が美味しい。さらにトマトと酸味と卵の甘みが口に中に広がっていく。
卵にはケチャップが塗られているようだ。
「んー美味しい」
「よかった。ん、ちょっとそのまま」
ルークの手がエマの頬に添えられたかと思うと、唇の端を舐められた。
舌の感触がエマの股を疼かせる。
「ケチャップついてた」
ルークがいつもよりちょっと大胆なのは昨日交わったからだろうか。
うずうずする股を鎮めるため、また太ももを擦り合わせてしまう。
「エマ。もしかして感じてる?」
感づかれてしまったと思うと同時に顔に熱が上っていくのを感じた。
恥ずかしいが誤魔化せる余裕もなく正直に答える。
「……ちょっと、うずうずしちゃって」
「もしかすると魔法がまだ効いてるのかもしれないね。媚薬効果もあるから恥ずかしがらなくてもいいんだよ」
「う、うん……」
魔法でそうなっているのだとしても恥ずかしい。
でも身体がルークを求めているのは確かだ。
「身体が僕を求めてるなら僕と交われば治るかな」
「わかんない……」
恥ずかしくて、頭が混乱してくる。
でも身体は確かにしたいと言っていて、僕と交わればなんて聞いてしまうと疼きがさらに強くなった。
「エマが嫌じゃなかったら僕はするよ」
股がきゅんとした。
ルークをまた受け入れられることへの期待が高まっているようでもう我慢できない。
「いいの?じゃあ……したい」