• テキストサイズ

彼の魔法はよく効きます【R-18】

第2章 翌朝


眩しさを感じて目を開けた。
いつ寝たんだっけと考えてすぐに昨晩の行為を思い出して顔を赤らめる。
だが途中までしか記憶がなく、おかしいなと心の中でつぶやいた。
そしてバスローブを着ていることに気づく。下着はつけていないようだ。
いつ着たんだろうと考えて、ルークが着せてくれたという答えに行き着く。
ルークはすでに起きていたようで隣には誰もいなかった。
起き上がろうとすると腰が痛くて思わず呻く。
「う……」
仕方がないのでいつもよりゆっくりとした動きでベッドから降りて寝室を出た。
ダイニングへ行くとルークがいた。
コーヒを飲みながら本を読んでいるようだった。

「ルーク。おはよう」

「あ、起きたんだね。おはよう。朝食用意するからちょっと待ってて」

「うん。じゃあその間に着替えたり歯磨いたりしてくるね」

ルークの姿を確認したので着替えを持って洗面所へ向かった。
ルークの家に泊まるために持ってきた歯ブラシと歯磨き粉を取り出していつものように磨いていく。
次に顔を洗ったり着替えたりして最後に髪を櫛でといた。
鏡を見て変なところはないか確認しているとふと唇に目が止まる。
昨日だけで何度もキスをして舌を絡めることもしたことを思い出してまた顔を赤らめた。
ルークに顔を合わせるのが少し恥ずかしくなってきて洗面所で深呼吸をして心を落ち着けようとしてみる。

(あれくらい恋人同士ならみんなしてるし……)

自分に言い聞かせるように声に出さずに心でつぶやく。
気持ちを切り替えるように、ふぅ。と息を吐いてから洗面所を後にした。
ダイニングへ戻るとルークがキッチンに立っていた。

「もうすぐできるから座って待ってて」

「はーい」

先程ルークが座っていた椅子の机を挟んで反対側に座った。
何度かルークの家に来て一緒に食べたりしているがここがなんとなく定位置となっていた。
突如股が少しうずうずするような感じがする。

(さっき昨日のこと考えたからかな……でもまたしたいな気持ちよかったし……って何考えてるの!えっちな子みたいって思われちゃうじゃない……)

自分で気持ちよかったからまたしたいと思ったことが信じられなくて、でもうずうずするのが止まらない。
耐えきれず太ももを擦り合わせてしまう。

「おまたせ」

「ひゃっ、あ、ありがとう」
/ 19ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp