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【ハイキュー!!】Assorted Box 短編集

第9章 ファインダーの向こう側〜出会いの物語〜 (及川 徹)


「あぁ、皐月だろ?2年の。」

「えっ、岩ちゃんも知ってるの!?女子に興味無さそうな岩ちゃんが!?」

先程の話をマッキーが休憩時間に言いふらしたものだから、あの子のせいでいい笑い者だ。

「確か、同じクラスのサッカー部の奴が密着取材された時に惚れちまって告白したけど、玉砕したとか騒いでた。」

「へぇ。サッカー部の奴ってエースって言われてる…あの爽やかイケメンだろ?」

「和奏ちゃん?なかなかやるねぇ。それじゃ及川じゃ無理だな。」

「ちょ、松つん!それじゃ及川さんがサッカー部のエース君よりダサいみたいじゃん!しかも、及川さんは別に皐月さんとか興味ないから!」

そう。
別に皐月さんに興味なんてない。

確かにちょっとくらいは可愛かったけど…皐月さんじゃなくても、及川さんがいいって言ってくれる女の子はたくさんいるしね。

しかも、今は春高予選前の一番大切な時。
取材は勝手にしてくれたらいいけど、それ以上に皐月さんと関わる事なんてないね。

その時は本当にそう思っていた。

その数日後にあった学校の文化祭で、女の子達に囲まれしまって、休憩の為にたまたま逃げ込んだ教室であの写真達を見るまでは…。
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