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【ハイキュー!!】Assorted Box 短編集

第2章 変人トリオ (日向 翔陽&影山 飛雄)


しゅんと落ち込む様子の2人に、言い過ぎたかも…と反省したのは一晩だけで、翌朝一番に2人揃って私の前に現れた時は…なんだかもう諦めた気分になっていた。

「「決めたから!和奏が選べないなら、俺達2人とも和奏の彼氏になるって!!」」

「………は?」

そして、この訳のわからない宣言だ。

「和奏が喧嘩するなって言うから、影山と相談したんだ。」

「俺たち3人で付き合えば、公平だし、喧嘩にはならない。」

「……は?」

もう、訳がわからないけど、この変人コンビを常識の範囲で捉えようと考えたのが間違いだったのかもしれない。

「俺たち、3人で付き合うことになりました。和奏は今日から俺と日向の彼女なんで…よろしくお願いします。」

唖然とする私をよそに、影山君が部員みんなの前でそんな発言をしたので、朝から体育館は大いにざわついていた。

「何…その状況。変人コンビかと思ってたけど…トリオだったんだね。」

月島君が呆れたような、面白がっているような口調で言ってくる。

「トリオじゃないから!!」

そして、2人に流されるようにして1ヶ月。
すっかり3人でご飯を食べるのが当たり前になっているし、登下校では日向と影山君の中で決められたローテーションを守って手を繋ぐ。

こんな事してていいの…?
最初はモテモテじゃん!なんてからかってきた友人達も、今では若干引いているのがわかる。

当たり前だ!
2人と付き合うとか、常識的に考えたらおかしい。
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