第1章 *
木佐さんと俺は9歳差。
まぁ、世間から見れば随分年の離れた兄弟とかに見えるはずだよな。
でも木佐さんは思っていた以上に純粋で、しょっちゅうヤキモチ妬くくせに
大人だから!
とかなんとか言って無駄な我慢してしまう。
それも俺のこと考えてくれての行動だから一度も嫌だと思ったこともない。
むしろそれを重ねるごとに木佐さんのことがわかってきて嬉しい。
多分、心を開くのが下手だから下手に心に鍵をかけてしまうんだと最近わかった。
そしてグルグルして俺のところに戻ってくる…ふふっ。
本当にかわいい人だと思う。
人間的に。
どんなに仕事が大変でも、必ず帰ってきて俺の飯を食ってくれる。
もう木佐さんがいない生活なんて想像ができない。
木佐さんは俺にとって初恋で
今はとてつもなく…
「大切な人にです!」