第1章 *
「う、嬉しいです…。木佐さんからのプレゼント…初めて…」
「お、おう!」
顔を真っ赤にしてる…かわいい。
これだから木佐さんのこと大好きなんだ。
「…あ、これ俺からです」
「これ俺から」
「開けますね…!!!え…?」
「なっ…!こ、これ!同じじゃん!!!!」
袋に入ってたのはまったく同じデザイン同じ色の財布。
「…ぷっくくく…」
「何笑ってんだよ、笑ってる場合じゃないし!」
「いや、すいません。なんか意思疎通しちゃってんなーって思ったら嬉しくなっちゃって」
本当に木佐さんのこと好きなんだなって。
そう確信を日々感じているから。
たまにすれ違うけどそれでもやっぱり一緒にいたいから…
「雪名…?な、何で泣いてんの?!」
「…あ」
顔を真っ赤にしてハニカミながらも悪ってる木佐さんを見てたらなぜか切なくて。
こうやってアホみたいに泣いてる俺に、何で?!ってアタフタしてる姿も本気でかわいくて
その顔も声も体も心も全部大好き。
「翔太さん…愛してます」
「…うっ…こ、ここここ皇…愛してる」
「木佐さーん!」
「どっちかにしろよ!」
あははって笑いあえる。
同じ時を過ごせる。
仕事が忙しくなって会えない日々もあるけど俺は一生一緒にいる。
半年記念日おめでとう。